給食のプラムの種をのどに詰まらせ小2男児死亡

 小学2年の男子児童が、給食で出た果物のプラムの種をのどに詰まらせて死亡した。その種の大きさは、およそ1.5cmだった。札幌市立南小学校の中島啓子校長は「何とかしたかったです。でも、口は開きませんでした」と話した。楽しいはずの給食の時間に悲劇は起こった。
 
 27日午後1時ごろ、北海道・札幌市南区の市立南小学校から、特別支援学級に通っている小学2年の男子児童が、給食で出たプラムの種をのどに詰まらせたと、119番があった。教師たちが、掃除機などを使って種を取ろうとしたが、取り出せなかったという。児童は呼吸困難となり、病院に搬送されたが、死亡が確認された。
 
 学校給食で食べ物を詰まらせた例は、ほかにもある。2012年、宮城県で小学3年生の男子児童が、給食で出されたオレンジをのどに詰まらせ、意識不明の重体となった。今回、児童がのどを詰まらせたのはプラムの種で、大きさはおよそ1.5cmだったという。
厚労省によると、食べ物をのどに詰まらせたことによる窒息での死亡者は、毎年4,000人以上にのぼる。2011年には、およそ5,000人にものぼった。

 おりつこどもクリニックの折津友隆院長は「どんな食べ物であっても、どんなサイズの種であっても、お子さんの気管のサイズ、体格のサイズというものに応じて、窒息の危険性というものは、絶えずあるものと思いますので、なるべく早めに対応できることっていうのが、大事なことだと思いますね」と話した。


2013年6月28日 FNNニュース抜粋